今回はAgentConnectの便利機能「掲示板」に寄せられた質問をご紹介します!
賃貸vs持ち家どちらがお得?
質問:よく言われることですが、自分が住む住居は賃貸と持ち家どちらが得でしょうか?家を持つことの満足感とかはなかなか比較できないと思うので、金銭的な収支による差、ライフステージの変化やリスクに対する備え(災害、転勤、家族構成の変化、老後、相続など)などの観点から、具体的なメリット、デメリットを教えていただけると助かります
回答:
私なりの見解で回答をさせて頂きます。
ご質問に対する具体的な回答とは言えない内容かもしれませんが、不動産の事を考える上で、基本としている「考え方」を軸としたお話です。
・金銭的な収支について
居住するエリアや種別(マンションなのか一戸建)なのか、また属性(会社員なのか経営者なのか)にもよりますので、一般論的な観点でシュミュレーションをすることは難しいかと考えます。
また、今後の不動産相場が上昇するのか否かにもよります。
とはいえ、お客様からはよくご質問される内容ですので、お客様の個別要件をヒアリングした上で、回答させて頂くようにしております。
・転勤
転勤により、会社から借上げ社宅制度や家賃補助がある場合は、賃貸の方が金銭的メリットが多いのではないかと思います。
その為、転勤の多い方は住宅購入のタイミングが定まらない方も多いのですが、この点については老後や相続の観点にも関わってきますので、一概に金銭的メリットのみで判断をしない方が良いかと思います。
・家族構成の変化
子供さんの独立や離婚等、住宅の形を考える上で、家族構成は密接に関ってきます。
賃貸の場合は、どのような家族構成の変化にも身軽に対応できるメリットがあります。
一方、持ち家の場合で特に離婚による売却の場合、売却金額が住宅ローンの残債を下回ってしまい、預貯金から持ち出しで補填しなければならないケース等もあります。
家族構成の変化にのみ焦点を当てると賃貸の方がメリットが多いように感じます。
・老後、相続について
この観点では、持家一択だと考えます。
例として30歳で新築一戸建を購入し、35年の返済期間で住宅ローンを組んだ場合、繰上げ返済をしなければ65歳で完済する事なります。
その後は、修繕費や固定資産税等のコストはあるものの、基本的には住宅に関する支出は限定的なものとなります。
また、その年齢になると多くの方は、ご夫婦お二人のみの生活の方が多いのではないかと思います。
例えば80歳で高齢者施設に入る場合、多額の費用を要する事がありますが、ご自宅不動産を売却する事でその費用を捻出する事が可能となるかもしれません。
相続については、子供さんの人数等にもより考え方が異なります。
相続人であるお子様がお一人の場合、考え方はシンプルで、そのまま不動産を残しても、特に問題が生じるケース等は少ないかと思います。
子供さんが複数名いらっしゃる場合や、子供さんと同居している場合等は様々な問題が生じる事も想定しなければならないかと思います。
~結論~
どの角度から持家と賃貸を比較するかにより、答えは変わりますが、『住宅購入は将来の資産を形成する投資であるという考え方を持てる方は持家一択』だと思います。
・身の丈にあっていない住宅を買ってしまう。
・地域性にあっていない住宅を買ってしまう。
上記は一例ですが、このような事さえ避ければ、不動産は人生を豊かなものにしてくれる宝物となる可能性をもっています。
参考にして頂ければ幸いです。
掲示板にはこのようなQ&Aがたくさん。
ちょっとしたこともご相談くださいね!
答えてくれた不動産エージェントは…
平野寿人さん
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